地中海クルージングno３
ニースを出てカンヌ港を目指します。
港に停泊している外観が帆柱だけの帆船を見た時
身震いしました。生まれつき船酔いする体質なのに、
何とかなると覚悟を決めて来ては見たものの尻込みする思いでした。
この日、年に何回も無い様な強い風で、海が少し波打っているそうで、
本船に乗る前に救命胴衣を付けられました。恐怖心マックス。
案の定帆船乗り込み初日は凄い船酔いで、素敵な食堂で美味しい晩餐を
頂きながら一晩かけてモ・ド・シ・てしまいました。
何度もトイレ通いするので、ドアに右親指を思いっきり挟んで紫色に
滲んだ負傷は完治に半年かかりました。
こんな苦しい事がこの後7日間続くかと思うと暗澹たる思いでした。
朝方4時頃医務員さんの看病のおかげで眠る事が出来ました。
朝同室のk子さんに起こされて朝食室に行くと、私の身体は何事も無く、
心配して寝不足気味の仲間に申し訳ない気持ちでした。
それから一度も船酔いする事無く快適な旅を続けました。
あの状態は今でも不可解な気持ちです。
私が船内で苦しんでいる間も帆をあげて進んだ帆船は第一の観光地へ
案内されました。 が、何処なのか私は覚えていないのです。
写真を見て解る方がいらっしゃれば嬉しいです。
